シングルスピードで歩く青崩峠③-3 R152崩壊地~R152端点まで
- 2021/10/18
- 00:18
10月頭に平岡~遠山郷~R152、崩壊地が更に崩れて危険でしたので迂回して脇を直登してきました
以前来た時と違って理由不明の工事のために積まれたりカットされていたり川の流れが変わっていたり
色々と変化があって面白い区間でした。ここは無理して越えずに秋葉街道に行くのが正道だしそれは全然アリ
まあ今回は越えてしまったのでこちらからR152を南下しての青崩峠行き再開。
今回はR152端点まで目指して再スタートです
というわけで崩壊地から南へ出発します
奥のガードレール手前まではダート区間。
直登の最中に梅ノ木島集落川に水の流れたえぐれがありましたが、ココを横切って上まで続いています
歩きにくくなっていて面倒…まあ登りきって平和なうちにまたげるだけマシだけど
前回直登の際に目指した小屋です。道自体はもっと左(東)、いつもキレイなので使われている感じです
ここまでのアクセスを確保するために分岐からココまでの道は綺麗に保たれていたんだろうな、と言う所です
つまり…ここから先は需要がなくなります
苦労して登ってきた標高707m、しかしR152の南行きはここからが本番です
小屋の横を登る最中にアスファルト復帰。でも状況が全然良くありません
需要のない道は手入れがされずに荒れがちになるものです。
でも脇とはいえ電柱倒れっぱなしはひでーないきなり。
舗装はされています。ダート国道と言いましたがR152のダート区間はあそこだけです
コンクリの洗い越しはいくつかあるけどね。
しかし例年よりも杉の葉もっさりな気がしてくるなあ…
・倒木①
いや絶対去年より酷くなっているだろ。
と思いながら枝を払いながら進むと倒木があります。上を見るとキレイに地滑りしたような跡が
ただ、これは去年もありました。状況も変わらない感じで変わらず邪魔だなあ…とは思いますが、
脇が空いているのでちょっと担げばまたげます
・松原橋
倒木の奥には擁壁代わりに石で固めた所(R152では度々見かける)を通り過ぎ、松原橋を渡ります
2020から草が生えています。この下の秋葉街道には落橋した松原橋がありました
松原橋を渡ったら少し明るくなって…注意看板が朽ちかけてる。
路面は大丈夫なんだけど色々積もるものがある感じ。
自転車はかなり転がしにくいです
・住居跡付近(松が倒れかけ)
迂回したので距離はもう当てになりませんが再スタートから350m位、標高は735m。
松が倒れて電線を引っ張っています。なんだよこれ下手なホラーより怖え
まあ静かにしていれば問題ないのでくぐって。
この辺りから北の方を見ると住居跡があったのですが撮り忘れました
2019の写真を去年に続き使い回します。
こんな感じで屋根付近のトタンがわかりやすいので、見つけたら秋葉街道沿いの建物という良い目印です
歩きを再開。この辺りに標高740mの水準点がありました
初秋のコントラストの強い杉林の光景を見ながら根木沢橋を渡ります。
下の秋葉街道は根木観音へ向かう辺りかな
学有林への入り口がありました。車では来れないのだが歩いて手入れに来るのだろうか
ここまで来なくちゃいけない学生は大変だな…伊勢神峠付近にも学有林はあったけどあっちは車で行けるし
・崩れ
再開から600mほど、標高は748m。
脇では崖崩れが成長していました。今回比較が逆方向になって手間なんですが確実に奥まで来ています
まあこの類はすぐに崩れることはないと思うので、気に留めるだけしておきます
2021 2020
崩れから少し進むとA型バリケードが見えてきます。
・秋葉街道分岐③
先程から200mほど進んだ所で秋葉街道との分岐に着きました。
2019はここを上ってR152に合流したし、今回も本当ならココで復帰するのが正道です
まあ今回は直登したからね。でも秋葉街道で松原住居跡や根木観音などを見ながら歩くのも乙だと思うよ
ここで一休みしてから登ります。カラーコーンがボロボロのまま放って置かれている
傾斜は安定していて6~9%くらいです。ずっと続く坂としてはややきつめなんですが転がす分にはまあ
今年は本当に日差しのおかげで写真映りが良いな。
倒木と落石がありましたが石は2017以前から、木は去年から放って置かれたままです
脇が崩れているのもあまり変わっていないね。奥の路面がべこべこなのもです
崖の木が減って少し明るくなりました。
路面は小石や苔で覆われています。穴ぼこは鹿の仕業かな
・倒木で引っ張られた電線
再スタートから1kmあたり、木が倒れています。が、電線が一緒に引っ張られています
これは今年初めて見るものです
感電することはないだろうけど毎度怖いって。念の為しゃがんでくぐります
この後に渡るのは小溝沢。
この辺りからR152はいよいよ後半、つづら折りなどで標高を稼ぎ始めます
・割れた茶器①
電線から150mくらい先。標高は800mに達した頃、割れた茶器が置いてあります
これは毎年のこと、というか2017以前に捨てられたものが持ち帰られたり割れたりして今に至る感じ
いちいち全部貼りはしないけれど、瓶や陶器の柄などのラインナップが同一です。
つづら折りを曲がっていきます。もう一回あるので上が確認できる
この一帯はいつも杉の葉もっさりです。
・割れた茶器②
つづら折りの直後。茶器①側にもう一つの割れた茶器があります
土というかもっさり杉の葉の中を歩くのでそれが面倒。2年ぶりに見ると少し茶器減っているかな?
つづら折り2個めへ。この辺りは傾斜がゆるくなります
古い道はコロコロ傾斜が変わりますが、自転車の走り始めでは非常にいらついたもんだ今は歩いてるけど
つづら折り2個目。自称こけカーブ。今年も苔だらけです
奥側に水の流れができていて少し削れていますが特に問題にはなっていません
上のほうは例年苔はあまり生えません。完全に倒れた注意看板を横に見ながらまた上っていきます
この先から道路状況は本格的に歩くのに苦労するようになり出します
早速奥になんか盛り上がってるね
沢から流れ着いたのか、土砂が道にかぶさっています。
まあ毎年のことなので越えていくとR152で2番めの大規模な崩れが奥にあります
・寸断手前の崩壊×2
再スタートから1.55kmほど、標高は830m。
崖側が派手に崩れ落ちています。去年までは一番の注視スポットだったんですが状況あんま変わんないね
2017からしばらくはこの一箇所だけだったんですが、去年奥にもう一箇所増えました
道幅の目安。今年は去年と大差ないようで、まだしばらくは通れそうだね
そして通ったら木をくぐるとともに2箇所目の崩れがあります
こちらが去年崩れた方ですが、派手にえぐれた感じの崩れ方です
こっちもほぼ変わらない感じ。
崩れの間の電柱は巻き込まれておらず無事も確認。
ここ一帯の崩れが面倒なのは前回の崩壊地と違ってエスケープがない所です。
秋葉街道からも遠いし、多分崩れを辿って降りることになるんだろうなあ…
崩れの先は例年マシな路面になっています。開けているし
ずーっと杉に囲まれている中での、数少ない安心ポイントです
ただし崖上を見ると結構前に地滑りしていそう。青崩峠においては日常かねえ
再び林の中に入ってR152ハイキング。すっかり水の流れる場所が決まって土がもりもりである
・洗い越し①
その先も土砂もりもり、脇は崩れかけ。
例年こうなんだけど、いよいよ歩きにくくなってきた感じです
その奥には洗い越しが。橋を渡さず路上河川にする前提で砂防ダムから直でコンクリートが敷いてあります
地味に傾斜はまだ9%くらいで登ります
この辺はイベントが多いからまた奥がカオスです。
・路肩崩落&洗い越し②
再スタートから1.8km、標高865m。
毎度思うけどこの辺りはもはや登山道だろこの国道ってなります
右側はなんか穴開いているし…ってここは危ない所だったのを思い出しました。
路肩がごっそり流れてしまっている所です。かなりでかくなった気がするぞ?
と思ったらやはり目印の木よりかなり後退していました。
4年の変化は木が増えたくらいだと思っていたら…
まだここの残り道幅は広いのですが、いつか崩れはするんだという風に認識はしておきます
2021 2020
そしてここを越えても砂利だらけ。
というのも奥で砂防ダムが壊れていて、川の流れが2本できていてメチャクチャ
まずは手前の川を渡ります。ココ地味にコンクリなので壊れていない手前側は洗い越しなんだよねえ
続いて奥側、こちらは想定されていない方。
越えたら比較用に崩落部分を撮影してここはおしまい。
うーん、確かに空洞広いなあ…
もうR152は終盤、マトモに歩けるだけありがたい区間です
ここもなんだか水が出ているし、道は崩れかけなのかズレて段差ができているし。
この辺りは擁壁が所々割れてしまっています。悪化はしていないのだけど水が出るんだよね
先程の崩れから100m、標高869mの水準点がありました。
待避所だったのか、広い空間です
その奥は橋が少し崩れていそうなところがあるかな
こちらの擁壁のヒビも変化なし。
・秋葉街道分岐④
水準点からすぐの所。ここは箱とともに秋葉街道の案内があります
記帳台なんですが。確か紙も入っていたよ
この奥には秋葉街道の南端の出入り口になっています
未調査悪路とのことで前回の秋葉街道のようにのんびりと歩けそうにはない道です
ここを歩くとしたら2連崩れが完全に分断した時などですかね。
※2022.7追記 未調査悪路を歩きました。
木地屋敷跡と住居跡を無理やり繋いだために分かりづらいルートになっており、
道も野道相当でしたので下手をすればオリジナルで歩いても良いかもしれません。
そして今年は北側にもあった迂回案内の看板がこちらにもありました
あと工事の看板が。これは秋葉街道で工事区間に入るから通知しているのかな
内容は…「土砂災害を防ぐ砂防堰堤の管理要道路を整備しています」
あ、もしかして前回の工事していた箇所は上流の砂防ダム整備用の通路を通していたのかな。
・通行止めゲート跡
その先。チェーンゲート用の柱があります
チェーンが張られているところは見たことがないけどね。
その少し奥はちょっと崩れていました。これまた2020から変化なし
ここから再びつづら折りに。傾斜は10%くらいあって自転車を押してだと地味に登るのが疲れるね
ミラーは綺麗にされています。ということは、誰かが手入れしにきてくれています
本格的に落ち葉と木の枝の区間です。
1枚目の変な形の擁壁…?はなにか役目があるのかな
逆から歩くとこんな感じに擁壁作っていたんだねっていうのが分かる。水抜き穴あるしこれで正式なのか
そしてもう1回折り返します
・落石
再スタートから2.3kmほど、標高は928m。
うお!落石かなり増えてるじゃん。普通に通りにくいです
去年は1個2個くらいしかなかったのに。
2021 2020(逆方向)
・洗い越し③
越えたら通行止めゲートが片方しか残っていない感じの柱があります。
ここまで来ると「もう~だろ」ではなく本当にただの野道
ちなみに柱の奥がコンクリートになっていて洗い越しなんですが、
土砂だらけで水の流れでしか確認できないっていう。
一応アスファルトが見えてきて道路感復活。動物の足跡沢山あるけど
・R152おにぎり②
再スタートから2.4km、標高は935m。
振り返るとR152のおにぎりがあります。普通に登るとマジで知らないと気づけません
シュールで面白い光景なので、登る際は落石とゲート跡を過ぎたら左側に注意しながら登りましょう
狙って付けたのか、この辺りが多くの地図でR152端点として扱われていますので地図見て気づくかも。
R152おにぎりを通り過ぎるともう比喩でもなんでもなくただの野道に。
多分待避所のつもりで造ったと思われる立派な拡幅区間がいつも気になります
脇には昔に立てられたであろう治山事業の看板が。
さっきから野道だのなんだの言っていますが、正直秋葉街道分岐④からが一番青崩峠行きで面白いエリアです
この辺りでようやく登りが落ち着くし、その割に見るところが多いし。国道とはとても思えないけど
・洗い越し④
③から100m位しか離れていません。
もう地図上では良くて点線の区間、実質最終カーブの地点で洗い越しがあります
なんかもう見本のような洗い越しの風景だ。
まあ、完全にキャパオーバーして土砂漏れまくっている点を除けば
・熊伏山登山口
曲がってすぐの再スタートから1.55km、標高は940m。
整備された野道(本物)が見えます。今までのは下にアスファルトがあるので偽物だったのです
青崩峠へ行くのがこの道ですが、少し後で登ります。自転車もここに置いて歩きます
R152としての端点はもう少し道沿いの奥にあります。
ここに来て何故か傾斜は全くなくなっています。もう当時この辺りのルートはやけくそになっていたのかな
・R152端点
登山口から50mほど歩くと広場になっていて、「治山工事を行っています」の立派な看板が。
R152は地図上では先程のR152おにぎり辺りで終わっていますが、
正式にはこの辺りでおしまいになっているそうです
枝垂れ桜を植えてくれているそうです。春に来ても面白そう
兆に一つここまで普通に来れる環境だったら駐車場というよりは公園として使われそうな感じです
その奥にあるのは砂防ダムの連なる光景。全てが役目を終えているように見える
こんな状況でも所々手をかけられている感じが見えるから凄いよ。
脇に登れそうな所、というか、R152をどこに通そうとしていたのか探ってみます
が、どこを見ても何かしら掘らないと無理そうでした
まあ、これは手前の直線のどこかからトンネルを通す計画だったのかもね。
長野側を眺めて。草はほぼ生えていないのに木がポツポツと生えているのはなかなかに独特
こうしてR152を一通り歩きましたが、崩れが大きくなっている以外は大きな違いはありませんでした
しばらくはこのルートになりそうな感じがしましたが、そういうのは後で考えましょう。
一通りは見られたので、後は青崩峠へ向かうために戻ります。
・熊伏山登山口
登山口に戻ってきました。
ここから先は秋葉街道というか純粋に青崩峠古道としてしっかり整備されています
そこら中で崩れているとか思ってはいけない。そういう立地なのだ(諦め)
というわけで次回は登山道で青崩峠へ向かいます。
以前からあれこれと気になるところはあったので、ついでにチラチラと見に行きながらなのでのんびりです。
スポンサーサイト